2025年、関西の音楽シーンが最高に面白い。
2025年、相変わらず関西の音楽シーンが面白い。
音楽ファンとして本当に楽しい1年でした。
「サブスクが主流になってきた」という言葉自体が古く感じるほど当たり前の存在になった現代。
大阪、京都、神戸、そして奈良や和歌山。それぞれの街のライブハウスで、泥臭く、でも最高にカッコよく音を鳴らしているバンドがいます。
「次は誰が売れる?」なんてマーケティング的な話は一旦置いておいて、
単純に「このバンド、ヤバくない?」と誰かに教えたくてたまらないバンド を7組、書き連ねていきます。
もしあなたが最近のチャートに飽きているなら、ここにある名前を検索してみてください。
きっと、新しい衝動に出会えるはずです。
【2025年版】出会えて良かった、関西インディーズバンド7選
1. シラースイート(大阪)
「夜の帰り道、イヤホンで爆音で聴きたい」
大阪・堺などを拠点に活動するバンド。正直、初めて聴いたときは驚きました。
最も短い言葉で表現するとすれば「エモい」。だけど、それだけじゃまったく足りない。
鋭いギターロックの中に、どうしようもない切なさや、ふとした瞬間の美しさが溶け込んでいるんです。静寂と爆音のコントラスト。一度食らうと抜け出せません。
2. Muddy Jackets(兵庫)
「神戸のロックンロールは死んでない」
神戸のバンドって、なんでこんなに「粋」なんでしょうか。Muddy Jacketsは、ガレージやロックンロールの血を継ぎつつ、今の音でぶん殴ってくる感じが最高にクール。革ジャンが似合う武骨さと、思わず踊り出したくなるビート。
小難しいこと抜きに、本能で「カッコいい」と思わせてくれる稀有なバンドです。
3. フィラメント(奈良)
「奈良から届く、台風のような轟音と歌」
奈良のバンドシーンが熱いと言われて久しいですが、今その中心にいるのは彼らだと思う。オルタナティブな轟音の中で、ボーカルの歌声がとにかく「刺さる」。
ただ叫ぶだけじゃなく、言葉の一つひとつが胸の奥にねじ込まれるような感覚。感情の行き場がない人は、フィラメントを聴いてください。
4. Yellow Cake(和歌山)
「和歌山から唄い、届ける人生のメッセージ」
和歌山のライブハウスシーンを最前線で牽引する存在。オルタナティブな轟音の中に、どこか平成中期を思わせるギターリフとバンドサウンドも心地よい。
飾り気のない真っ直ぐな言葉と歌声は、聴く人の心臓を直接ノックするような強さを持っています。
5. STRUM MEMORIES(兵庫)
「尼崎ダウンタウン、不器用な拳を上げろ」
尼崎。この街から出てくるバンドは、いつだって嘘がない。STRUM MEMORIESもそうです。パンクロック直球勝負。「愛してる」とか「頑張れ」とか、ありふれた言葉が彼らの音に乗ると、なんでこんなに響くんでしょうか。
真っ直ぐな彼らのライブを見ると、「明日もなんとかやってやるか」って気持ちにさせられます。
6. mogari(京都)
「美しさと狂気は紙一重。京都オルタナの深淵」
京都という街の底知れなさを体現したようなバンドです。一聴すると美しいギターロックなんですが、曲が進むにつれて見せる狂気的な展開や、変拍子のアプローチが凄まじい。
「綺麗なだけの音楽じゃ物足りない」という人は、彼らの音の波に溺れてみてください。ライブを見終わった後、一本の映画を見たような余韻に浸れます。
7. ハニカム(大阪)
「寝屋川発、等身大のヒーロー」
大阪・寝屋川から現れた3ピースロックバンド。彼らの武器は、飾らない等身大の言葉と、真っ直ぐなメロディです。『ひまわり』のような楽曲に見られる、誰もが経験するような恋愛や生活の機微を歌う姿は、同世代の代弁者そのもの。
BRONZEや寝屋川VINTAGEといった現場で揉まれたライブ力も本物。今、一番応援したくなるバンドです。
まとめ:世間に知られる前に知りたい人は、ライブハウスへ。
つらつらと書きましたが、結局のところ「ライブハウスに行ってくれ」というのが本音です。
「いつか見に行こう」なんて思っていたら、その「いつか」は永遠に来ないかもしれません。
インディーズバンドは生き物です。 今日見た熱狂が、明日には消えてしまうかもしれない。逆に、来年には手の届かない大きなステージに行ってしまうかもしれない。 2025年の今、このライブハウスの狭い空間で彼らの音を浴びられるのは、今この瞬間だけなんです。
この記事で気になったバンドがいたら、SNSをフォローして、次のライブのチケットを予約してみてください。
イヤホン越しでは絶対に味わえない、耳鳴りと共に残る「何か」が、きっとあなたを待っています。

